はじめてInterop参加したのでその所感を書く

Interop23全体の感想

2023/6/14 ~ 2023/6/16に幕張メッセにて開催されたInterop23に参加しました。
技術展示会自体は出展側として1回参加したことがあるぐらいで、来場者として参加したことはありませんでした。
そんな私がInteropにはじめて参加して感じたことをただ書き記していきます。

まず感じたことですが、人が多い
Interop23の参加者は3日間トータルで119,108人だったようです。
参考としてここ数年の参加者数↓

1日目 (人)2日目 (人)3日目 (人)トータル (人)
Interop1944,56852,89858,335155,801
Interop2112,29810,94814,46937,707
Interop2227,91329,40333,31990,635
Interop2335,88638,23244,990119,108
※ Interop20(2020年)はオンライン開催のみ

これでも例の感染症パニックの前年よりも少なかったみたいですね。
私は最終日の6/16だけ参加しましたが、会場はたくさんの人で「うわーすごい盛り上がってる~(語彙力」みたいな感じでした。

さて、InteropはICT関連のイベントということで、主にネットワーク機器やサーバ、それらインフラ機器に関連するアプリーケーション、クラウド技術などといったインフラ系製品・サービスの展示会ということですが、私はインフラ領域を生きる人間ではなく"ナンカチョットカジッタコトアル"というレベルなので、出展内容のほとんどは「はえ~なんかスゴイ」というふわっとした感想というのが正直なところでした笑

そもそも今回は、同期間に開催していたVision AI Expoに"技術動向調査"という名目で仕事として視察(参加)しにいったわけで、実のところメインはVision AI Expoにありました。
しかし、Vision AI Expoはオマケ程度の規模感でして、小1時間もあれば見終わってしまうぐらいでした...
とはいえVision AI Expoも面白いと感じたものはもちろんありまして、それはそれでまた別の記事で感想を書こうと思います。

エーピーコミュニケーションズ様のブース

まず入場と同時にエーピーコミュニケーションズ様のブースに足を運びました。
というのも、私の高校時代の友人がこちらで働いており、顔合わせしようと思い入場直後の10:20ぐらいに行ってみました。
しかし入場直後だというのに既に人がブースに集まっており、その友人も絶賛デモの実演中でした。
邪魔しては悪いと思いながらも、サービス自体も興味があったので違う社員の方に実演デモをしていただきました。

こちらのブースでは、ITインフラの自動化や構成管理を行うためのソフトウェア"Ansible"を用いた※1 ITインフラ自動化支援サービス"Automation Coordinator"というサービスの実演デモをしていただきました。Ansible自体は過去にほんのすこーーし触ったことがあったのですが、AnsibleってWebUIで視覚的な操作とかできるんだなぁっていう新たな発見が得られました。

CLIでコマンド叩くぐらいなのかなと思ってましたが、YAMLに書いたコマンド実行フローがグラフとして視覚的に表示されており、そのプラットフォーム上で実行させたり、承認したり、通知飛ばしたり...これは確かに注目されるサービスだよなぁと素人ながら思いました。
という感じで、提供サービスというより提供サービスのコアとなるAnsibleに対して強い関心を持ちました笑 (提供サービス自体も大変魅力的でしたが、情シスでも導入決定権をもつ役職でもないので...苦笑)

デモ画面↓
デモ画面
(画質悪いの許して..)

あと、エーピーコミュニケーションズ様は最近話題のカプセルトイ"手のひらネットワーク機器"の企画・監修に携わっており、Interop開催中もブースにてカプセルトイの配布を行っていました。その影響もあってか常にブースには人が集まっていました。
もちろん私も手のひらネットワーク機器、いただきました。中身は古河電工のFITELnet FX2でした!

手のひらネットワーク機器(いただいたのは真ん中の緑のやつ)↓
手のひらネットワーク機器
Cisco C9300、A10 Thunder 7655Sは某所でガチャって取りました。

ほぼ冷やかし(というよりどのブースもそうだが..)で来た私に親身に対応いただいた社員の方々ありがとうございました!
ちなみに、改めてまたブースに足を運んだときに友人と顔合わせできました。元気そうでなによりでした。

※1. 正式には"Red Hat Ansible Automation Platform"。

NICTのブース

NICT(情報通信研究機構)のブースにも足を運びました。
こちらのブースでは、主にカッコイイ感じのサイバーセキュリティ関連システムの実演デモをしていました。
私が足を運んだときにちょうど"NIRVANA改"の実演デモをしていたのでちょっと見ていたのですが、「はえ~なんかスゴイ」(2回め)って感じでした。
とにかく、サイバー攻撃によるインシデント対応時に必要なネットワーク情報や脅威情報などが(前衛的なUIにより)視覚的にわかりますって感じだと思います笑
実際のところ、サイバーセキュリティに携わる携わらない関係なく関心を向けるべき領域ではあり、そのインパクトのあるプラットフォームによりサイバーセキュリティへの関心度アップに繋がると思うので大変良いと思います。(なぜか上から目線)

そういう側面も多少あってこそ、こういったパワーワードも生まれるのかなと思いました。

もちろん、NICTのブースではこれ以外にも、実践的サイバー防衛演習 CYDERや情報処理安全確保支援士を対象とした実践サイバー演習 RPCISecHack365といったセキュリティ人材育成講習やハッカソンの紹介もしていました。
こちらについては、「SecHack365ってご存知ですか?」という説明員の問いかけに対し「知ってますよ!前に応募して落ちちゃったんですけど笑」と返して、気まずい笑いをさせてしまいました笑。また、RPCIについても「私は情報処理安全確保支援士試験に一応合格しましたが、登録はしてません」という話をして「そういう裏事情があることもなんとなく察しています苦笑」という雑談も交えました。

IPAのブース

IPA(情報処理推進機構)のブースにも足を運びました。
こちらのブースでは、ICSCoE(産業サイバーセキュリティセンター)による中核人材育成プログラムの修了生が手掛けた製作物の展示を行っていました。
中核人材育成プログラムは社会インフラ・産業基盤のサイバーセキュリティ対策の強化を主軸とした育成プログラムです。
IT・OT(Operational Technology)の両面におけるサイバーセキュリティを学ぶことで、社会的な混乱を未然に防ぐ、あるいは影響規模を最小限に抑えることが狙いです。

かくいう私も、過去にアルバイトでOTにおけるサイバー攻撃について考えることがあったので、この辺の理解も多少はあるかと思っていますが、電気・ガス・水道や鉄道、運輸、医療といった社会インフラ・産業基盤でのインシデントというのは社会的な混乱を招き、時には命を脅かすことなります。
そのような一般的なITとはちょっと違った特殊な環境ではより一層サイバーセキュリティについて考え、適切な対策と行動マニュアル/ポリシーの制定、人材育成が必要となります。

中核人材育成プログラムで使用されたもの?(曖昧↓
中核人材育成プログラムで使用されたもの

あと、インフラ屋さんが興味を示すものはこっちかと思いますが、"Cisco 8111-32EH"というルータが展示されていました。
日本初展示らしいです。
800G x 32ポートという化け物ルータで、1.6Tbpsという見たことない数値出してました。(しかもレイテンシが3ms未満)

なんかスゴイCiscoルータ↓
Cisco 8111-32EH

実測1.6Tbpsだしてる。やばい↓
モニター

ShowNet

ShowNetも見ました。こちらはCiscoのShowNetツアーで見て回りました。

こちらはちょっとボクワカラナイコワイなので、写真だけあげときます。

コアネットワークのラック↓
コアネットワークのラック
写真中央のCisco 8608は世界初出展らしいです。これもスゴイやつです。

Wi-Fi用ネットワークのラック↓
Wi-Fi用ネットワークのラック
無線(も)疎いのであれですが、Wi-Fi 6E規格ということで6GHzの周波数帯を出しているようです。(エンド端末側が未対応で恩恵受けれないというのは野暮な話)

放送局用ネットワークのラック↓
放送局用ネットワークのラック
近年、カメラのIP化などが進み、放送システム自体もIP化したほうが都合がよいことや、4K/8K放送により同軸ケーブルを使うSDIでの対応が厳しくなってきた背景もあるらしく、
光ファイバーケーブルに移行しようという流れになってきているようです。

対外接続ルータのラック↓
対外接続ルータのラック
ちょっとあまりわからないです(おい

ローカル5Gのアンテナ(だよね?)↓
ローカル5Gのアンテナ
特に言うことはないです。

その他展示ブース

その他に、W3Cブースにて、NTTコミュニケーションズ様提供の"SkyWay"の実演デモを見させていただきました。
SkyWayはWebRTCによるリアルタイムWeb会議SDK/APIです。どうやら個人向けに無料プランもあるみたいです!しかも商用利用も可。
コードを挿入するだけなので、簡単に実装できて良さげな印象でした。まあちょっと私には使う用途がないので難しいところですが...笑

あと、山口県のブース※2にて日本酒の試飲もさせていただきました。

試飲したのは、"みがき6 八千代"※3と"わかむすめ 牡丹"です。
みがき6 八千代はシャープなキレがあり辛口な味わいでした。わかむすめ 牡丹は甘さを感じ非常に飲みやすく感じました。

この記事内で触れたブースのほかにも多数のブースを見させていただきました!

※2. 厳密には山口県に拠点を置く、IT企業さん達が出展しているブース群。
※3. リンク先は酒造組合HP。

おわりに

今回、はじめてinteropに参加しましたが、あまりインフラ領域に詳しくない私でも非常に楽しかったです。
本来はビジネス商談が目的だとは思うので「楽しかった」という感想でよいのかわかりませんが...
とはいえ、刺激を受けたことは確かで、会社からも積極的にこういった技術系展示会に参加してほしいとアナウンスされているのもあり、
今後も可能な限り参加したいなと思います。

そしてVisionAIExpoについては、はじめに述べたように別記事に感想を書き記そうと思います。

※各ブースにおける撮影について、撮影可の確認をしてから撮影いたしましたが、写真の掲載などに問題がございましたらcontact@himazin331.com宛にご連絡ください。